2010/11/6
相楽園は、明治時代の実業家 小寺泰次郎の邸宅として、1885年頃から建築が始められ、1911年に完成しました。当初は蘇鉄園と呼ばれていましたが、1941年に神戸市に所有が移り、 中国易経の「和悦相楽」 より相楽園と改名。惜しくも、戦争中の空襲によって、厩舎を除く多くの建物が失われてしまいました。
その後、北野町からハッサム邸が移築されました。ハッサム邸は、和洋折衷の洋館で、旧小寺家厩舎、船屋形と共に重要文化財に指定されています。
相楽園は、神戸市の官庁街にも近い位置に有りますが、正門を抜けると、すっかり雰囲気がかわります。秋のこの時期、門から先にまず出迎えてくれるのは、菊の花。菊花展が催され、通路の両側に花が並べられています。菊の数は多く、中々見ごたえが有ります。また、同時に日本庭園の紅葉も色づきが進んでいます。今回はやや早い目では有りましたが、青葉とのコントラストも美しい。
ハッサム邸は、菊花展とツツジの時期に一般公開されているので、この期間に訪れたいですね。
相楽園へは、JR元町駅、高速 花隈駅、阪神元町駅、神戸市営地下鉄 西神・山手線 県庁前駅が近く、公共交通機関で訪れるには非常に便利な場所に有ります。一番近いのは、地下鉄 県庁前駅です。駐車場が有りませんが、周囲にはコインパーキングが多数ありますので、それらを利用すると良いでしょう。
旧小寺家厩舎(重要文化財)
旧ハッサム邸(重要文化財)。庭に傾いた状態に立っているのは、阪神大震災時に落下した煙突。普段は内部非公開ですが、ツツジと菊の季節のみ内部公開されています。日程を確認して訪れたい。
ハッサム邸内部。調度品も設置されています。
日本庭園
船屋形(重要文化財)。姫路藩主が使用していた川御座船の屋形部分で、現存しているものとしては、全国唯一。漆塗りで、非常に立派なものです。
この日は、船屋形の解説と、柵内で近い距離から見ることが出来ました。写真は、説明に使用された、船体部分を含めたペーパークラフト。現在保存されているのは、全長の約1/3を占める2階建て屋形部分。
ホーム > ドライブトップ > お花見 桜以外 >相楽園 菊花展・紅葉
デジカメ 動画編集 花の名所・観光スポット 旅行情報 HANGAR7
当サイトはリンクフリーです。