2010/11/24
詩仙堂は、東山の北端に近い一乗寺に位置するお寺です。比叡山への登山道 雲母坂もほど近く、比叡山の麓といっても、あながち間違いではないかもしれません。
詩仙堂は、徳川家康の家臣 石川丈山が隠棲の地として建てたのが始まりです。丈山は大阪夏の陣で、先陣争いを禁じた軍律を破って一番乗りをしたため、蟄居の身となってしまいました。一度は、武士を廃業しますが、母を養うために浅野家へ仕官。13年間、浅野家ヘ仕えた後、母の死をきっかけに退去。相国寺の近くに草庵を構えますが、その4年後、一乗寺に移り詩仙堂を構えました。
詩仙堂は、正しくはデコボコした地に建てた住居の意味で、 凹凸窠(おうとつか) 。狩野探幽 が描いた、中国の36人の詩家の肖像に丈山が各詩人の詩を書き、四方の壁に飾った詩仙の間が通称の由来です。
詩仙堂は、春のサツキで有名なお寺ですが、秋には観光バスを連ねて団体客が訪れる有名な紅葉の観光スポットと言えます。普段は比較的静かなお寺ですが、さすがに紅葉のシーズンは、ごった返した感じとなってしまうのは、やむを得ません。
詩仙の間から額縁のように切り取った、紅葉の庭は景観として美しいのですが、朝早い時間など人が少ない時間以外は、やや厳しく、次々と拝観客がやってきます。詩仙堂は、東山の斜面に建っていますので、お堂の場所が一番高く、庭が徐々に低くなっています。このため、詩仙の間からの眺めと、庭園からでは違った雰囲気を楽しめます。庭からは、サツキの植え込みが有るため、縁側が見えません。
お堂の上部には、嘯月楼と呼ばれる楼が有り、ややユーモラスな外見をしています。
詩仙堂には、駐車場が有りますが、前を通る道は狭くタクシーも行き交うので、紅葉の時期には、公共交通機関を利用するべきでしょう。叡山電鉄 一乗寺駅から徒歩15分ほど。白川通りには、京都駅からの市バス5系統も通っています。
詩仙の間からの庭の眺め。真っ赤な紅葉とサツキの緑との対比が美しい。サツキの植え込みの向こう側に通路が有り、庭へと下ってゆきます。
受付の有る、老梅関付近。混雑するとは言え、タイミングによっては、人気が無い事も。
紅葉は、やや、落葉が進み、見頃と言える状態でした。
紅葉の名所一覧 秋の花 名所一覧 9月の花 一覧 10月の花 一覧 11月の花 一覧 花の名所 トップページへ トップページへ
ホーム > ドライブトップ > お花見 桜以外 >京都一乗寺 詩仙堂 秋の行楽お勧め観光スポット
デジカメ 動画編集 花の名所・観光スポット 旅行情報 HANGAR7
当サイトはリンクフリーです。