2010/11/19
即宗院、龍吟庵は共に東福寺 塔頭(たっちゅう)寺院で、特別拝観時のみ公開されます。紅葉で有名な通天橋や、臥雲橋と共に東福寺三名橋に数えられる偃月橋を渡った先に、即宗院と龍吟庵はあります。特別拝観のお寺は別料金なのもあり、有名なお寺の塔頭でも比較的ゆっくりと見られるのも魅力です。特別拝観の期間を確認して訪れたい。
即宗院は、平安時代末に藤原忠通が造営した山荘 月輪殿の跡地。一時は、荒廃していましたが、戦後 往時の面影が復元されました。庭園には、千両など赤い実をつける庭木が植えられ、どこを見ても視界に赤い実が入ってきます。庭園奥には、月輪殿の滝跡の石組が残ります。 境内奥には、西郷隆盛が、僧月照らと倒幕の密議を謀ったと言われる茶室採薪亭跡や、戊辰戦争で倒れた薩摩藩士の顕彰碑も有ります。
龍吟庵は、東福寺 第三世往時 大明国師(無関普門)の住居跡で、墓所でもあります。大明国師は、南禅寺の創建にあたって開山として招かれるも、その後、体調を崩し東福寺に帰山。龍吟庵で亡くなった。
室町時代に建てられ、書院造りと寝殿造りの手法を合わせ持つ国宝の方丈、足利義満筆の額、開山堂などが残っています。
龍吟庵は国宝の方丈も良いのですが、東西南の三面に配置された重森三玲の庭がお勧め。昭和に作られた大変モダンな庭で、特に南庭「無の庭」は白砂だけを敷き詰めたシンプルな作りとなっています。西庭は天に登る龍の姿表現した「龍の庭」、東庭は幼少時の大明国師が狼に襲われそうになり、その危機を2匹の犬が守ったエピソードから作られた「不離の庭」となっています。不離の庭のみ赤砂が用いられています。中央の石が大明国師、傍に控えるのが2匹の犬、一番外側が狼を表しています。北面には開山堂が建っていますので、庭はありません。
南庭は、シンプルな作りで非常にモダンな無の庭
西庭 龍の庭
東庭 不離の庭
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