2010/11/19
東福寺は、東大寺の東と、興福寺の福の字を取り、九条家の菩提寺として鎌倉時代に造営されました。鎌倉末期の度重なる火災で多くの伽藍を失いますが、1347年には仏殿が再建され、威容をとりもどしました。惜しくも、明治14年に方丈、仏殿、法堂を火災で失いますが、中世から残る建物も多い。失われた伽藍も多くが再建されています。
東福寺には洗玉澗と呼ばれる谷が境内を通っています。この谷には、臥雲橋、通天橋、偃月橋の三つの橋がかかっており、東福寺三名橋とも呼ばれています。このうち、通天橋から臥雲橋までの間に広がる部分が、通天橋庭園となっており、一番の見所となっています。
臥雲橋はお寺の端にあって、無料の区域。実は、通天橋が良く見えて絶好の紅葉スポットとなっています。逆に、通天橋からは臥雲橋が見え、谷筋の庭園内部を散策するには、通天橋庭園へ入園する必要が有ります。重文の開山堂は、通天橋から入ります。偃月橋は、方丈よりも奥にあり、塔頭(たっちゅう) 龍吟庵と即宗院への道となります。
また、重森三玲の八相の庭がある方丈は別料金となっています。橋は有りませんが、通天台と呼ばれる舞台があり、通天橋など洗玉澗の景色を楽しめます。通天橋は、京都で最も混雑する紅葉スポットの一つではないかと思いますが、方丈や塔頭は、それと比べると空いています。
仏殿は再建されたものですが、境内には大きな伽藍が立ち並びます。
三門。室町初期に再建されたもので、国宝。
通天橋から見た臥雲橋。
臥雲橋は無料の区間で、朝は高校生の通学路となっていました。
やや、離れた場所にある偃月橋。
通天橋庭園。橋の上から見ているのとは違った景色を楽しめます。
完全に赤くなるまでには、もう少しの葉も多く、まだまだ見られそうです。
方丈
通天橋から見た通天台。
通天台 内部
重森三玲の代表作 八相の庭。東西南北 四面の庭で構成されています。
市松模様の北庭。南庭と比べ北庭は非常にモダン。
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