2009/4/12
又兵衛桜は、大阪夏の陣で活躍した武将後藤又兵衛の屋敷跡と言われる場所に立つ、樹齢300年とも言われる枝垂れ桜の古木。樹高13m、幹周り3m超の大木で、NHKの大河ドラマ、葵徳川三代のオープニング映像に使われたため一躍有名となりました。
後藤 基次(ごとう もとつぐ)通称又兵衛は、黒田如水、長政親子の黒田家に使えた武将で、朝鮮出兵や関が原の戦いにも従軍し、活躍したとされます。しかし、如水の息子長政との折り合いが悪く、如水の死後、黒田家を出奔。黒田長政からは刺客を差し向けられ、長政の妨害で、仕官もまま成らなりませんでした。
慶長19年(1614年)に勃発した大坂冬の陣では、大阪方に味方し真田幸村らと共に活躍。翌元和元年(1615年)の夏の陣でも活躍しますが、5月6日道明寺の戦いで、伊達勢の銃撃を受け被弾、自刃したとされます。
ところが、奈良県大宇陀では、又兵衛は陣後も生き延び、この地に隠れ住んだとされています。その屋敷跡にあるのが又兵衛桜。又兵衛がこの地で余生を過ごしたと考えると、何を考え、どのように暮らしたのでしょうか?
兵衛桜は、さすがに、有名な桜だけあって、圧倒的な大きさが印象的です。角度によって、表情も変化するので、是非、桜の周りをぐるっと一周回って下さい。周囲には、一本では可愛そうとの地元の方の意見で、桃が植えられています。
又兵衛桜周辺は有名になった事もあり、公園整備が進められています。駐車場やトイレも完備されて、安全に桜を鑑賞出来るように、整備されていますので、家族連れで訪れても大丈夫です。季節外れに、ピクニックに来るのも悪くないかもしれません。
桜の根本にお地蔵さんの祠のある北向き地蔵の桜も、又兵衛桜の直ぐ近くにあり、一緒に見ることが出来ます。北向き地蔵の桜は2009/4/12には完全に散っていましたので、2010/4/5に撮影したものです。
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