トップ > ヘッドホン・イヤホン一覧 > boco earsopen WR-3
一般的に音を聞く時には、鼓膜を通して聴覚神経に伝えているが、骨伝導では頭蓋骨を振動させて、直接聴覚神経へ伝えるタイプのイヤホン。骨伝導のイヤホンそのものは、以前から製品としては有ったが、店頭で視聴するとあまりに音が小さく、購入までは至らなかった。
しかし、今までのイヤホンやヘッドホンでは完全には実現出来ない外界からの聴覚情報を確保しつつ音楽を楽しめる事、鼓膜を使わないで音を聞くとはどういう事なのかなど、骨伝導イヤホンでしか達成出来ない機能もあり、やはり気にはなり続けていたアイテムではあった。
Amazonなどのレビューもチェックしていたのだが、依然価格が高い割に未知数な点が多いことなどから、やや躊躇していたのだが、たまたまboco earsopen WR-3がクラウドファンディングで比較的安く入手出来ること、ハイレゾ対応を謳っている事などが気になり急に手にしてみたく成った。
比較的早く注文したのもあってか、発送開始から直ぐに手にすることが出来たが、周囲で少し遅い目に注文した人は少し待たされているようだ。私の場合、直ぐに手にすることが出来たのでクラウドファンディングにも関わらず比較的スムーズでやや拍子抜けした。
今回購入したearsopen WR-3有線モデルだが、首掛け型の無線タイプや聴覚補助タイプもラインナップされている。こちらは2万円以上すること、骨伝導イヤホンに対する未知数さを考慮して今回はパスした。
外箱は至って普通と言ったところ。
イヤーピースが数種類付属している。色々試してみた結果、標準の物が使いやすい印象だが、人によって耳の形も違うので、試してみて欲しい。
さて、他の製品のレビューでも音が小さいこと、低音が鳴らない事はある程度覚悟していたが、開封当初は想像以上に酷くて、筐体のビビリ音目立つほど。さすがに、これは失敗したかなっと笑ってしまったが、とりあえずエージング(慣らし)をしてみると、日に日に状態は良くなって、低音が鳴らない事、やや音が小さい事以外はそれほど気にならない程度には鳴るようになった。低音のドンやズンがトン・タンに変換されてしまうのはご愛嬌と言ったところ。
骨伝導イヤホン・ヘッドホンでは、西遊記の孫悟空が頭に付けている金色の輪 緊箍児(きんこじ)に似たタイプが多いが、earsopen WR-3は左右が分離していて、耳たぶに挟む構造になっている。初めは少し戸惑うが、慣れれば簡単に付けられる。つけ心地に関しても、どうやって鳴っているのかや、耳のどこに取り付けたら良いのかなど各人で工夫が必要な印象だ。人によっては取り付けている場所が、やや痛くなる人もいるかもしれない。付属のイヤーパッドを交換したりしながら、良い取り付け方法を模索する感じになる。
友人達にも試してもらったが付け方さえ説明すれば、割とすんなり取り付けられるようだ。
クリップ部を開いた状態。MADE IN JAPANと書かれた部分上の溝はスライドして調整出来る。装着した状態で指で押さえてみると、理想的な取付状態で、どの程度鳴るのか確かめられる。
earsopen WR-3は使う環境もやや選ぶ印象で、地下鉄や車の通行量が多い道路では音がかき消されていまう。一般的なイヤホンと違って、音を遮る構造になっていないので、周囲の環境音は盛大に入るので当然と言える。比較的静かな環境で、周囲の人の会話や状況を把握しつつ音楽を楽しむ用途で最も真価を発揮する製品のと言える。
逆に大通りを避けてやや静かな裏通りを散歩していると、周囲の音も適度に入ってきて快適に音楽を楽しめる。当然、周囲の車の動きなど、大きな音は把握出来るし、会話も全く支障なく出来る。
予備知識の無い友人は、一般的なイヤホンとは鳴り方が違うので、今これが鳴ってるんだよね?なんて驚く人もいた。スマホの外部スピーカーが鳴っているにしては、音が違うし鼓膜から入ってくる感じとも違うので、驚いたといったところだろうか?
付属のイヤーピースを交換してみた。耳の大きさや形によっては外れやすい人もいるかもしれないので試してみるとよいだろう。
線の途中にリモコンが付いていて、音量の調整やインカムとしても使えるとのことだが、通知音量が小さく実用的な音量では無かった。リモコンの位置も、やや顔に近すぎて使いにくい。
音が多少悪い事なども、今後の進化を期待したいが、防水で有ればトレーニング用途に使いやすくより良かったのでは?と惜しまれる。
色々書いたが、特殊なイヤホンであるboco earsopen WR-3を一般的なイヤホンと比較するのは酷な印象だ。その上で、このイヤホンを手にすれば今までにない感覚を体験出来るのも確かなので、興味が有る人は手にして欲しい。
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