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カメラ選びというのは難しいもので、買ってしまってから後悔しても後の祭り。カメラ選びにをするときに、どんな点に注意して買えばよいのかを解説してゆきたいと思います。1回目はファインダーの倍率についてです。
EOS KISS DIGITAL X3が4月に発売されたところですが、1世代前のモデルX2とさらに、その前のモデルkissを職場で借りられるので、初めて触りました。実は、フィルムの一眼レフは中学~大学まで触ってきたのですが、デジタル一眼レフにちゃんと触るのは初めて。
初めて触る機材というのはワクワクするもので、期待に満ち溢れてファインダーを覗いたのですが、何か違和感が有ります。はじめは、何が違うのか分からなかったのですが、しばらくして気付きました。ピントが合わせにくいのです。はじめは、数年間一眼レフを触らないうちに随分目が悪くなったのかなと感じて、まあ、そんなものかなと思っていたのですが、家に帰ってPCで結果を確認してびっくり、ピンボケ写真の率が異常に高いのです。
長くカメラに触れているのに、これはどういうこと?と色々と考えたのですが、一つの結論にたどり着きました。最近のデジタル一眼レフはファインダー倍率が低いのです。ファインダー倍率とは、撮像面のサイズと比べて、どの程度の大きさにファインダー内で表示されるかという数値。1倍なら、撮像面と同じサイズに表示されるわけです。
この倍率は数値が大きい方が像が大きく見えるて良いわけですが、現在販売されているデジタル一眼レフでは、通常0.7倍~1.2倍程度となっています。高級機で07倍前後の倍率となっています。もっと倍率の高いカメラも有りますが、これについては、後で解説します。ところで、私が、中学~高校時代に使っていたカメラはニコンのFEという普及機でした。ファインダーの倍率は0.86倍。つまり、普及機にもかかわらず、デジタル一眼レフの高級機よりもファインダーの倍率が高かったのです。もちろん普及機ですので、ファインダーの視野率は低く、93%となっていますが、ピントの合わせやすさでは、断然FEです。
さて、先ほど後で解説すると書いた点ですが、お手元のカタログや、Webサイトのカメラの仕様ページを比べてみて下さい。0.8~1.2倍と倍率が高い機種がラインナップされているはずです。それらの機種に共通するのは、素子のサイズが小さい普及機であること。つまり、高級機よりも普及機の方が倍率が高いのです。倍率で全てが決まる分けないので、当然だよって意見も有るでしょうが、ちょっとおかしいですよね。実はこれにはマジックが有ります。普及機と高級機では、撮像面のサイズが違うのです。ですから、0.7倍の高級機と、0.9倍の普及機はそのままでは比較出来ません。
フルサイズのセンサーをもった高級機に対して、普及期はAPS-Cサイズのセンサーを搭載していて、通常1.5倍~2倍程度にしないと、35mm換算の焦点距離にならない点は皆さんご存知でしょう。同じように、ファインダー倍率も35mm換算に直さないと比較が出来ないのです。そこで、APS-Cサイズで、0.9倍程度の一眼レフだと、35mm換算で0.6倍の倍率しか無く高級機の0.7倍に劣る倍率だと分かります。カメラメーカーは、何でカメラ選びが難しい表記のしかたをするのでしょうね・・・
最近のデジタルカメラはAFの速度も速く精度も高いのですが、もうマニュアルフォーカスは必要ないのかといえば、そうでもなくて、条件が悪くなるとピントが合わない事も多々有ります。もちろん私より目の良い人ならば、問題ないのかもしれませんが、私と同程度の視力の人であれば、困惑するはずです。
久しぶりに一眼レフを触ってみて感じたのは液晶のファインダーとは違ってレンズ越しに直接被写体を見られるクリアさは、何者にも変えがたい感動が有ります。もし、あらゆる状況で的確にAFが作動するのであれば、倍率の低いファインダーでも良いのかもしれませんが、今のAFの性能では、私はまだまだ満足出来ないので、そんなときに失望しないためにも、もう少し倍率の高いファインダーが欲しいです。
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