地図を読む上で、一番大事なのは、現在地を把握することです。知っている場所で有れば、周りの風景を見ればすぐにどこか分かるわけですが、そんな場所では地図は必用有りませんから、地図を見るのは、基本的には自分の知らない場所です。そのような状況で、地図上から現在地を探し出すのは意外と難しいことです。酷い状態になると、地図をどちら向きに見たらよいのかさえ分からなくなって、地図をグルグル回しながら見ている彼女のナビで不幸なドライブをしている彼の姿というのはよく見る光景です。
お子さんは現在地を特定するのが、面倒になって投げ出しそうになるかもしれませんが、そんなときは、大人の視点で、ヒントとなる目印を見つけてあげましょう。目印探しは非常に重要なので、不適格な目印を基準としてしまうと、ますます現在地を特定するのが難しくなります。
地図の向きが正確でなければ、せっかくの地図も役に立ちません。おそらく、地図上の表記と、じっさいの地形や、建物が一致せず、ただただ混乱するだけとなってしまうでしょう。地図は、表記の無い場合は、上が北と決まっていますので、地図の上とコンパスのさす北をしっかりとあわせるようにして下さい。こういった作業は、大人がやってしまいがちですが、是非お子さんにやらせてあげてください。
方向音痴な人は、目印を見つけるのが下手だと聞いたことが有ります。しばらくすると動いてしまうような、車を目印にしたり、するわけですね。確かに、家の近所であれば、こんな目印も役に立つかもしれませんが、どこか遠くの知らない場所へ行くには、地図上に明記された目印しか役に立ちません。目印は、普遍で出来れば、何十年も変化の無いものがふさわしいのです。目印となる、建物や場所を見つけてしまえば、後は、地図の方向を合わせて、地図から目印となる場所を見つけ出すだけです。
私の経験では、交差点の名前を確認するのが、最も確実な現在地把握法です。もちろん、全ての交差点に交差点名が表示されているわけでは有りませんが、国道や、県道などの幹線道路では、表記されている道路も多く、確実な目印として利用しやすい標識です。信号が設置されている、大きな交差点では、設置されている場合が多いように思います。
通った、交差点名を覚えておくと、道を間違った場合にも、後でどの道を通ったのか復習がしやすく、通過した交差点の名前をチェックしておくのはお勧めです。
公共性の高い建物は一般的に移動したり、無くなったりすることが少なく、非常に重要な目印となります。特に、病院などは、屋上に大型の看板を設置しているバターンもあって、遠くから見える目印になる場合も有ります。また、一般的に役所や、警察署、消防署は、案内表示の標識が設置されている場合が多く、何となく自動車を運転していても目に付きやすいものです。もちろん、浄水場、下水処理場、揚水ポンプ場、自衛隊の基地なども目印にはなりますが、比較的数が少ないので、どの地域でも使える目印とは言えないかもしれません。
お寺や、神社、お城、公園等ももちろん目印になります。有名なお寺や神社は、そうそう移転することも有りません。また、観光客への案内のため、最近ではお寺や神社までの道路標識も非常に充実しています。ただし、大きなお寺や神社では、外周も広くなるので、外周のどの場所なのかを把握しておかないと、位置を見失う恐れが有ります。特に、お城や大きな公園では、中々位置を特定しにくく、周囲のどこかにいるのは分かっても、正確な位置を特定出来ない場合が有ります。
街中に流れている川の本数というのは意外と少ないもので、大抵土手には河川名の表示がされています。長い河川の中のどの地点かと特定することは出来ませんが、川の流域のどこかにいるのは確認出来ます。さらに場所を特定できるポイントとしては、橋があげられます。橋というのは、物凄く多くの本数が有りますが、それでも、橋が無い場所の方が圧倒的に多くて、大きな河川になれば、橋の本数は数えるほどな場合が殆どです。
スーパーや、ショッピングモールなどの大型商業施設は、遠くからも目立つような外観となっているパターンが多く、見つけやすい目印の1つです。ただし、かなり遠くからでも見えるので、一直線に建物へ向かおうとすると意外とたどり着けない場合も有って、注意が必要です。また、大型の施設となると、出口や入り口の場所によって、かなり距離が離れているので、どこから入って、どこへ出るのか把握していないと、道に迷う原因となってしまう事も有ります。
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