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contax 軍艦部

Contaxってどんなカメラだっけ?

先日、叔父からコンタックスを譲り受けたのですが、叔父にコンタックスやろうか?って言われたときに、あれ?コンタックスってどんなカメラだっけ?確かレンジファインダーで、ドイツのカメラだよね…といった印象でした。

後から考えると、中学、高校の頃にContax RTSって一眼レフを京セラがやっていて、その時に聞いた名前だったんですね。

といっても、実際にもらったのは、戦後しばらくして製造されたContaxで、RTSとは、ほとんど無関係と言ってもよいぐらい別なカメラ。当初のぼんやりしたイメージ通りレンジファインダーで、ドイツ製Zeiss IKON社のカメラです。

とりあえずモデル名を調べる

Contaxってのは、モデルにもよるのかもしれないですけど型番とか一切刻印されてないんですね。グルグルとあちこち眺めてみたのですが、どこにも書かれていませんでした。そこで、外見上の特徴から型番をしらべてみたのですが、ContaxⅡaと言うモデルと判明。ContaxⅡを若干小型にして、レンジファインダーの距離測定窓の位置を指がかかりにくい位置に移動させたのが、このモデルの特徴のようです。

小型化されているとは言え、ボディーサイズはずんぐりしていて、意外と大きくフィルム一眼レフのプリズム部を取り外したぐらいの大きさは有ります。レンズがかなり小型なので、全体の大きさはかなり小さいのですが、第一印象は思ったより大きいですね。ポケットには、絶対入らないですw

レンズはOpton Sonnar 50mm F1.5。叔父から、明るいレンズが付いているとは事前に聞いていたのですが、戦後発売されたレンズとしては、超有名なレンズです。

Contax

使いにくいけど、コダワリは感じる

さっそく、使用してみた感覚としては、非常に使いにくいw今回、はじめて触るクラッシクカメラなのもあって、まず露出計がついてないのに戸惑う。叔父から、パターンを覚えて露出を決めれば良いなんて言われたけど、実際やってみると、やっぱりチョット不安になります。

ただ、昔は、こうやって写真撮ってたんだなって思うと何だか感慨深い物が有ります。便利な機能が搭載されると、その分何らかの技術が失われるわけで、露出を感覚で合わせるなんてのも、我々の世代にとっては失われちゃった技術なんだなって改めて実感。頑張って、露出計無しで適正露出を得られるようになってみようかなとも思います。

その他にもピント合わせにくかったり、絞りリングが勝手に回っちゃったり、フィルムのリロードに失敗したり…一本目のフィルムは散々でした。

そんな操作感の問題はさておき、レンズを正面から覗いてみると絞り羽根の枚数はなんと11枚。ビデオカメラの絞り羽根が2枚から6枚に増えたと世間では騒いていますが、このカメラが製造されたのは1950年~60年。やっぱり、ドイツ人は徹底してるなと感動しました。シャッターも縦走り式のシャッターなんですね。

正直、この絞り羽根の枚数だけでも感動的です。Zeiss凄いです。絞りリングが勝手に回ってしまうと書きましたが、このレンズ絞りリングが無段階で動くんですね。クリックの無い無段階式のようです。何だか映像用のレンズみたいですね。

Sonnar 50mm F1.5の絞り羽根
絞り羽根の枚数はなんと11枚!

本気なコンパクトカメラ

何となく、レンジファインダーと言えば一眼レフに対して、コンパクトでナンパなカメラのイメージでしたが、やっぱりContaxなんかになると、レンジファインダーだけど、本気のカメラなんですね。こだわる場所を心得ているんだけど、やっぱり普通の人には分かってもらえなかったのが実情でしょう。

叔父がくれなければ、きっと、クラシックカメラなんて…と言い続けていたと思いますが、名前が残っている物ってのはやっぱり良いものなのかもなと思わされる出会いでした。

レンジファインダーのカメラに触れてみて…

レンジファインダーのカメラというのはファインダーとレンズを通して結像される像にどうしてもズレが生じてしまうのは誰にでも理解出来ることかと思います。ファインダーの位置が数センチとは言えズレているのですから、距離が近かった場合などズレるに決まってますよね。

レンジファインダーというシステムは、それゆえに制約が非常に多いシステムで、特別な機材を使った場合は別として、マクロや超望遠といった一眼レフでは当たり前の概念が存在しないんですね。なので、レンジファインダー用の超望遠レンズとか、最短撮影距離30cm以下のレンズは殆どないんですね。もっと言えば、浅い被写界深度での精密なピント合わせだって、レンジファインダーだと難しくて、絞りを絞って、やや深い被写界深度で撮影するのが基本なんですね。

そう考えると、今一般的に行われている撮影方法の多くが、ここ数十年で一般化された、ごく新しい表現方法なんだなって納得させられます。

日本にカメラメーカーはライカのボディーにはブランド力で勝てないので一眼レフに走ったとも聞きますが、その選択は結果的にはレンズの描写力を超える新しい概念を普及化させるのに図らずしも貢献したのかもしれません。

Sonnarをマイクロフォーサーズで是非使いたい!

絞り羽根の感動で、何とかこのレンズを使ってみたい気持ちが強くなっています。ただ、現代の生活に慣れてしまった私にとって、やっぱりContaxのボディーはシンドイ。何を軟弱な事をと思われるかもしれませんが、このレンズの良さをリアルタイムでデジタル環境で試してみたいなと現在考えています。流行りのマイクロフォーサーズでオールドレンズを使ってみる的な発想ですね。

そのためには、アダプターを変換して、使用する必要があるのですが、ここで問題となるのは、旧コンタックス 内爪マウントというマウントに起因する問題です。一発変換出来るマウントが無い上に、マウントが結構高いのです。市価で5万以上の値段が付いているのですが、場合によってはマウントの方がボディーよりも高いなんて事になってしまうんですよね。

これは、ちょっと悩んじゃいますね。

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